鍵穴の中にはいくつかのピンやディスクといった部品があり、鍵のデコボコ・ギザギザに合わせて動いています。またピッタリ合わさった際には鍵を回すことができるのですが、これらの部品は小さく精密なので、鍵についたゴミや油・自然に入ったホコリ・雨風などを浴び、使用していくと共に固くなることがあります。また鍵を交換したばかりなのに、と言った場合や鍵を交換してもすぐにまた固くなってしまうといった場合も一度この改善方法をお試しください。鍵が固くなったからといって故障しているわけではなく、ただメンテナンス出来ていなかっただけかもしれません。
まずは鍵穴の中のゴミを取り出すために掃除機などで吸い出しましょう。その後、ホームセンターまたはインターネットでも安く売られていますので「鍵穴専用」の潤滑剤を鍵穴に吹きかけ2~3回鍵を抜き差しします。すると、抜けにくかったあの鍵が、さしにくかった鍵が楽々スイスイ操作できるようになるでしょう。潤滑剤は鍵穴専用のものが必須です。シャンプーや洗剤・油・オイルなど滑りやすいイメージはあるかと思いますが、シリコンや油成分はホコリを吸着するためより鍵穴を固くしてしまい故障する原因になりますので使用は厳禁です。潤滑剤が無い場合は、濃い鉛筆で鍵先のデコボコ部分を強くなぞり黒鉛を付着させると、潤滑剤同様の効果がでますので、2~3回抜き差ししたあときれいにふき取ってください。
この改善方法なら、賃貸住宅でも鍵穴を壊すことなくお試し頂けますので、故障を疑う前にまずは軽くメンテナンスしてあげてください。